新鮮な刺激となった。静かな和室で始まった、年の差22歳のガチンコ対決。ポンポンとリズムよく攻めてくる12歳の将棋に、今岡が「けっこう“早指し”だよね」と唸った。互いに一歩も譲らぬ対局は、40分間に渡る名勝負だった。
「いきなり『棒銀』できたしね。逃げ方がうまいから、安全策で攻めていったけれど、逃げながらでも、攻めてくるから。テンポも速いよ」
今岡が冷や汗(?)を拭った。サンスポ恒例『猛虎のお約束』。サヨナラ本塁打の公約を達成できず、3回目を迎えた読者との将棋対決。最後は勝利を収めたが、少年の強気な攻めに、「すごい強いよ。頭痛いわ…」と感心しきりだった。
『棒銀』と呼ばれる攻撃の戦法。最初からグイグイ押していったのは小学6年生、水上紳吾くんだ。「強かったです…」と悔しそうに頭を下げたが、将棋会館に通う2級の腕前はさすが。実は部屋に入った瞬間から、緊張して固まってしまった紳吾くん。「普段はもっとおしゃべりなんですが…」と母親もニガ笑いするほどだった。
野球は幼稚園の時から始めたが、体調を崩して小学3年生で断念したという。「将来は俳優になりたいです」。大きな夢を恥ずかしそうに話した。物静かで大人しい外見と違い、母親曰く「結構気が強いんです」という“片鱗”は、将棋にも反映。「勝てる感じはしなかったですが…。普段から、けっこう攻める方です」と、小さく胸を張った。
今岡にとって将棋は、単なる遊びではない。読みに加え、相手投手との間、テンポ、呼吸−。すべてが勝負の世界に通じる。ここ3年間のスランプ。今月18日の契約更改では「あと数年やるという目標であるならば、来年やらないと」と背水の覚悟を語り、「メンタルでまだまだ弱さがあるんで、そういうところを成長させたいです」と話した。逆風に動じず、強く揺るがぬ気持ちで戦う−。12歳の攻めの姿勢は、新たなカンフル剤となったはずだ。
「普段はパソコン相手にゲームが多いから、人とやるのは楽しいよ」
充実の時間を振り返ると「来年は甲子園に見においで」と笑顔。小さな瞳に応えるためにも、2009年は“強い今岡”を取り戻す。』(yahooニュースより)
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